豪ドル相場を動かす経済指標

政策金利発表とオーストラリア準備銀行総裁のコメント

通貨の場合、一般的に、先ゆき景気が良くなり、金利が上昇すると思われると買われます。
また、景気が減速し、金利が下がると思われると売られます。

 

豪ドルは「高金利通貨」ですので、この金利動向が相場に大きく影響します。

 

オーストラリアでは、中央銀行であるRBA(オーストラリア準備銀行)が、政策金利などの金融政策を決定しています。
原則として毎月第1火曜日に「金融政策委員会」を行い、政策金利を日本時間の13時半に発表し、夕方にRBA総裁のコメントを発表します。

 

最近では7月5日(火)にRBA理事会が開かれ、午後に政策金利が発表されました。
結果は、市場の予想通りの「4.75%の据え置き」でした。

 

夕方のRBA総裁のコメントは、

 

「政策金利は適切な水準にある」
「インフレ率は向こう1年にわたり目標近くの水準にとどまる見込みだ」
「今年の成長率がこれまでの予想ほど力強くなることはないだろう」
「雇用の伸びは目先は鈍化するだろう」

 

以上のような内容でした。

 

6月までは「インフレを懸念する」というコメントが入っていましたが
今回は「インフレが目標水準にとどまる」という見通しに変更されました。

 

市場関係者は、豪国経済の減速と金利引き下げの可能性も考え始めました。

 

このコメントをきっかけに、87円付近だった豪ドル円は、次第に利益確定売りに押され7月13日には安値83.2円まで下落します。

 

このように、先行きの金利に対して市場の見方が変わるときは、相場が比較的大きく動く場合がありますので、毎月第1火曜日の「RBA政策金利発表」と「RBA総裁コメント」は注意しておく必要があります。

 

消費者物価指数(CPI)

もう一つ大事な指標が、豪統計局が四半期ごとに発表している 消費者物価指数(CPI) です。

 

RBAはインフレターゲットを「年率2〜3%」に設定して金利を決めています。したがって、 CPIが年率でインフレターゲットを超えると利上げの可能性が高まります。
豪統計局はCPIを翌四半期最初の月の下旬に発表します。
発表時間は東京時間の10時半です。

 

最近では7月26日に第2四半期(4−6月)CPIの発表がありました。
結果は前期比+0.9%、前年同期比で+3.6% でした。
前年比で3%を超えましたので、RBAは政策金利を上げてインフレを抑制する必要性が出てきました。

 

26日の発表後は、豪ドル円がやや上昇しています。

 

このように、CPIからも豪ドル円の為替変動の傾向を読み取ることが出来ます。

経済指標を知るツールは?

FX取引のノウハウを勉強しても最大の問題は「いつ買って、いつ売るか?」です。投資で利益を得るには、やはりタイミングが大事です。
そのためには、全体的な相場環境を知ることが大切です。

 

つまり、今は何に投資すべき時期なのか? 何に投資してはいけないのか?といった、大きな流れを前述のような経済指標を参考に理解することが重要です。私はこのような経済指標をチェックし、トレードのタイミングを伺っています。

 

為替相場に大きな影響を与える指標の発表は、各FX会社のHPに掲載されています。最近ではTwitterを使って、指標の予想や結果を配信してくれる会社もあります。

 

私が使っている「フォーランドFX」からは、7月末の豪国CPIの発表前後に以下のようなツイートが届きました。

 

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【東京市場・注目ポイント】10:30の豪Q2CPIは前期から は減速するが、前年同期比では伸び率が拡大する見通し。上振れすれば一部である豪利下げ観測を後退させやすいなど、RBAの金融政策動向を占う上でも注目 したい。また、RBAが注目する基調インフレにも関心が高い。

 

【発表5分前】【豪州】Q2CPI(前期比) ★★★★ 予想:+0.7% 前回:+1.6% /Q2CPI(前年同期比) ★★★★ 予想:+3.4% 前回:+3.3%

 

【豪州】Q2CPI(前期比) 結果:+0.9% 予想:+0.7% 前回:+1.6% /Q2CPI(前年同期比) 結果:+3.6% 予想:+3.4% 前回:+3.3%

 

【豪州】10:30に発表された豪Q2CPIが上振れし、RBA が注目している基調インフレも予想を上回ったことを受けて、豪利下げ観測が後退すると共に豪ドルは急騰。豪ドル/ドルは1.1040付近と変動相場制移行 後の最高値を更新し、豪ドル/円も85.90円付近まで上値を拡大した。
(フォーランドフォレックス、Twitter市況情報配信サービスより抜粋。)
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情報ツールは様々ありますが、昨今のブームにも便乗しお手軽さから、私の最近のお気に入りは、この「Twitterで市況情報配信」です。

 

またブームと言えば、iPhoneを初めとするスマートフォン。
フォーランドフォレックスでは、パソコン版サービスで人気のコンテンツ「経済指標アラート」サービスがiPhoneアプリで利用出来ます。
この機能は、経済指標ページがとても見やすくて気に入っています。
毎日の経済指標(曜日毎に表示されます)を星の数で、その経済指標の重要度を把握出来るようになっています。

 

 

「経済指標発表予定」が、iPhoneアプリでは個別の経済指標に対して1分前〜60分前のアラート通知設定が可能なため重要な経済指標が控えている際には、便利な機能ではないでしょうか。

 

勿論、iPhoneアプリでの取引も可能なので、指標発表を外出先で迎えることになっても、経済指標アラートを活用して、「タイミング」を逃さず取引する事ができます。

 

FX会社が配信する情報をうまく使って、上手に取引したいものですね。